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世界中を最も多く旅したテディベア ”テディ・エドワード”をはじめ、
世界のテディベア作家たちの作品であるアーティストベアなどをご紹介します。

世界中を最も多く旅したテディベア
テディ・エドワード

写真家のパトリック・マシューズさんと妻のモリーさんは、娘のサラが可愛がっていたテディベアと その仲間のぬいぐるみたちを登場人物にして短い物語を考えたのでした。 そのベアが、エドワードだったのです。

彼らは19冊の本を出し、リチャード・ベイカーによって語られるBBCの 「ウオッチ・ウィズ・マザー」シリーズ用に12本のTVフィルムを作りました。 更に、2年間に渡って週刊誌「シーソー」用にテディ・エドワードの写真物語を掲載しました。


サハラでは、丸木船に乗ってナイジェル川を500マイル渡って下りました。 その間、信じがたいほどキラキラ光る星の下で、毎夜寝たのでした。サラと一緒に、エベレストにも行きました。13,000フィートの所にあるホテルで見た、 炎のようなエベレストの山頂はとても印象的でした。グランド・キャニオンでは、ロバの背に揺られきつい旅もこなしました。こうして、テディ・エドワードは地球上の様々な場所に足跡を残し、旅行家としての知名度を築いてきたのです。

1996年、そんな彼に悲しい別離が訪れます。長年の友、パトリック・マシューズさんが天に召されたのでした。 失意の底にあるエドワードを見かね、昔仲間のテッドじいさんは館への滞在を勧めました。今では、エドワードもすっかり元気を取り戻し、テディベア・ミュージアムのアンバサダーとしてイタリアを訪問し、さらに世界各国を訪れる計画を練っています。


●テディ・エドワードが訪れた数々の国

Circa 1940 Suhuco(ドイツ)

1940年頃のシュコ社製作。

Circa 1910 Steiff(ドイツ)

1910年頃のシュタイフ社製作。

(左)
Circa 1940 Chad Vally(イギリス)

1940年頃のチャドバリー社製作。

(右)
1904-1912 Steiff(ドイツ)

1904年- 1912年頃のシュタイフ社製作。


“グローベア”は、オランダのテディベア・アーティスト、アンナ・コエツさんが生み出した、とても意味深い使命を背負ったテディベアです。アンナさんは、心の支えを必要としている人々にテディベアを贈る活動をしている「グッド・ベア・オブ・ザ・ワールド」という組織のために特別なテディベアを作り、そのベアをチャリティ・オークションにかけて、活動の支援金を作ろうと考えました。そして発想されたのが、愛の親善大使として世界各地を巡り、希望を無くしている人々を勇気づけるテディベアでした。そのベアは「世界は愛によって一つにつながる」との願いを込めて”グローベア”[グローブ(地球)+ベア]と名付けられました。
グローベアは、1995年の夏にオランダを出発し、南北アメリカ・ヨーロッパ・アジアを巡る8万キロメートルに及ぶ旅をしました。そして訪れた先々であたたかいグッドベアの愛の輪を広げていったのでした。

私どもは、アンナ・コエツさんの意思に共感し、1996年12月、オークションに登場したグローベアを落札し、支援金作りに協力すると共に、グローベアの貴重な精神を受け継ぐこととしました。この展示は、グローベアの物語をより多くの方々にお伝えしたいとの気持ちから生まれたものです。


吹きさらしのクマ

作者 ルース・アン・ブリジャー(アメリカ)
寒風吹きすさぶ雪山に、どことなくユーモラスにポツンと立つ、そんな風情が思い起こされ那須でも人気ベアになりました。

ラシュモア・ベアーズ

作者 ビバリー・ホワイト(アメリカ)
米国サウスダコタのラシュモア山には、4人の大統領(ワシントン、ジェファーソン、リンカーン、セオドア・ルーズベルト)の巨大な頭像が彫刻されています。
この作品には、この頭像をヒントとして作られた「ポートレート・ベア」シリーズの大作です。


七・五・三詣り

作者 向当麻里&明美(日本)
日頃から作者がテーマとしている「家族愛」を、子供の健やかな成長を願う日本の伝統的な行事に基づき、制作した作品。

3人の息子たちへ

作者:柳澤 享子(日本)
3人の息子たちを大切に思う気持ちと、兄弟仲良く育ってほしいという願いのこもった作品。
素材として、赤ちゃんの時に着た産着、おくるみの端切れ、繰り返しせがまれて読んだ絵本、お気に入りのぬいぐるみなどが使われています。


若草物語

作者:ロザリー・フライッシュマン(アメリカ)
ルイザ・メイ・オールコット作の文学作品をテーマにした作品。パパから届いた手紙を、アミ、ジョー、ベス、メグの四姉妹がママに読んでもらっています。


※ご紹介した作品は、企画展等で常時展示されていない場合もございます。予めご了承ください。